かげおくり

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itsme(いつみ) が制作に関わった作品を中心に、いろいろ。

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正弦

 

 

新しいコラボ曲「正弦」

ニコ: 【結月ゆかり】 正弦 【オリジナル】 by マシー VOCALOID/動画 - ニコニコ動画

YT: 【結月ゆかり】 正弦 【オリジナル】 by Mattie-S - YouTube


私は詞・絵・動画を担当しています。

マシーさんとのコラボ三作目です。

三作目にしてユニット名つきました。

Mattie-S

マティスと読んでみてください。アナグラムっぽいものがうまいこと はまった。

れからマシーさんとのコラボはこの名義になると思います。よろしくお願いします。

 

裏話的なものは後に書くとして、

まずは詞と、ルビ代わりのRomaji Lyricsをどうぞ。

歌詞

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Original

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今夜も あなたは
私を揺り起こして口を開(ひら)かす
お疲れの様子
たたいて動いてって私を急かすと

ひとつふたつの言葉を
教えこんでは にこつく
なぞらせては喜んで
喉の奥に入りこむ

そうして あなたは
私を弄りたおし呑みこめと言う
満ち足りた様子
はたいて吐き出せって真逆の要望

いつつむっつの言葉を
喋らせながら頷く
はべらせては共依存(いそん)
喉の際(きわ)に手を這わす

短い爪 女を気遣うためじゃないね

ななつやっつの言葉を
投げつけては嬉しそう
愛してるの棒読みに
あなたの顔は綻ぶ

短い爪 あの子をつまびくためなんでしょ

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Romaji

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kon-ya mo anata wa
watashi wo yuriokoshite kuchi wo hirakasu
otsukare no yohsu
tataite ugoitette watashi wo sekasu to

hitotsu futatsu no kotoba wo
oshiekonde wa nikotsuku
nazorasete wa yorokonde
nodo no oku ni hairikomu

sohshite anata wa
watashi wo ijiritaoshi nomikome to iu
michitarita yohsu
hataite hakidasette magyaku no yohboh

itsutsu muttsu no kotoba wo
syaberase nagara unazuku
haberasete wa kyohison
nodo no kiwa ni te wo hawasu

mijikai tsume on-na wo
kizukau tame janai ne

nanatsu yattsu no kotoba wo
nagetsukete wa ureshisoh
aishiteru no bohyomi ni
anata no kao wa hokorobu

mijikai tsume anoko wo
tsumabiku tame nandesyo

 

以下お決まりの駄文です。

 

背景

これは ほぼノリで決まったコラボなんじゃないでしょうかね? どうなんですかね?

ぶっつけ本番感。

残念ながらここでは私目線からの話しか書けませんけど。当たり前ですけど。

 

初めにデモを聴かせてもらった経緯としては、

テトさんのため(事情が気になる方は せきららきるら の下の方をば)に作ったけれど、これは合っていないと思ってボツにしたんだけど~

というようなことを言われながら雑談の合間に、だったような記憶があります。

それがまあびっくりするくらい私の好みど真ん中で。

なのに、それを捨てるくらいのことを言うものだから、もったいない! と、

もし良ければ詞を書いてもいいでしょうかと、恐れ多くも

……これマシーさんとの初コラボ作・乙女のロイトの背景を知っている方だったら激しく既視感を覚えるやりとりですけどね、

まあ、そんな感じで声をかけさせていただいて、とんとん、て感じでした。と思います。たぶん。

ありがたいことです。

 

マシーさんは仮歌をつけながら曲を作るそうなので、
今までは仮の詞がついていて、何となくこんな感じがいいのかなーという予想ができたのですが、

正弦は完全に音だけで作ったそうで仮歌がなく、発想を全てお任せされる形となりました。

 

Eisenfunk の Pong みたいだなーとか言いつつ聴きながら、

(後述しますが、最終的なバージョンとは結構違いました。mixが)

最終的にまとまったイメージ(勝手に)が

「嫉妬」「二番目」「でも好き」

みたいなのだったので、

表向きは実際の?楽器に嫉妬するボイスシンセさんのイメージ、

転じてマシーさんの某楽器に嫉妬するマシーさんちの ゆかりさんコンセプト、

表向きじゃない方は言いづらいので察してくださいな感じの

ダブルミーニングにしてみて、

これ大丈夫かなーという不安を抱えながら、えいっとお渡ししました。

後日聞くことになるマシーさんの言葉をちょっと引用?すれば

ボカロとかやってない人には ひたすらえろいきょくにきこえるw

ですし、

ある意味 徹頭徹尾マシーさんディスってますし。

 

例をひとつ挙げると「愛してるの棒読みにあなたの顔は綻ぶ」とか。

ちょっと脱線しますが、

私は個人的に「愛」って単語を使うのが非常に苦手で

ほぼ使ったことない気がするレベルなんですけど、

マシーさんの仮歌には私が知ってる中だと100%「愛」が入っていたように思うんです。

単に愛じゃなくても、愛しい、とかそういう形で。

だから上記のフレーズを歌詞に入れたのは、完全に それ意識、

で、これ捉え方によってはあれですよね、

ゆかりさんに愛してるって言わせて喜んでるんでしょーってことですから。表向きは。

 

で、ある意味めっちゃ悪く言ってるんだけど、ってとこも含めて

おっけおっけってなったんですけど、

表向きじゃないほうの意味がどうも伝わってないっぽく、

それとなくぼかしながら伝えてはみたんですけどイマイチ伝わってないようだったので、

あああああってなりながら、こうでこうでこうだろ、で、ここはこういう意味で書きました、

みたいに めちゃめちゃ直接的に伝えて、

その後気まずすぎて私は深夜お外へ走りに出かけて風邪をひきました。自業自得です。

動画は、刺激的にしていい、むしろそのほうが、と言ってもらったので

そっちの色が濃く出た仕上がりになってるんじゃないかなと思います。

 

で、ひとつおもしろかったことがあって、

私は、まぞひすてぃっくーな感じで書いてみてるんです。

が、マシーさんは、詞を打ち込んでてサディスティックな感じにどうにかなりそうだった、と宣ってまして。
(※本人の許可得て書いてます。たまにものすごいこと言わはるんです、このお方。びっくりする)

同じもの読んでるのに受け取り方全然違うんだなーと。

ということもあり、皆さんはどんな感じに受け取られるのかなーと気になったりはします。

 

あ、あとあれだ、最初のデモは もろ私好みな感じで、

言い方は悪いんですが、あまりマシーさんっぽくないなあと思っていたんですけど、

その後バージョンアップを重ね、最終的にマシーさんっぽく?なりました。

うにゃうにゃ言いながら、これどう、これどう、と色々送ってくるので、

納得していないんだなーどうなるかなーと思っていたらこうなりました。

私のような音作りよくわからんちんな者の意見にも耳を傾けようとしてくれる気持ちが嬉しく、

それに対して口先だけでご機嫌をとるのは失礼だなと思い、分からないなりに正直に答えていたせいか

要らぬ遠回りをさせてしまったのでは、という ごめんな感じはあります……難しいですね。

しかし今回は私の方も、動画を制作途中の きったない時点でお見せして、

意見もらいつつ ちょこちょこ変えていった部分があるので なかなかおもしろかったです。

 

これもしかして今までで一番長く書いているんじゃないでしょうか。

ここまでお読みくださった方、ありがとうございます、大変お疲れさまでした。

どうぞ目をお休めください。


おしまい。